~七窯社のやきものアクセサリーが生まれるまでのストーリー~

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2014年、七窯社では新たにタイルの役割である「装飾」をテーマに人を飾ることをはじめました。地元の若手陶芸作家を商品開発部に入れ、装飾性豊かなブローチ、ピアス、イヤリングなどを制作しています。

七窯社アクセサリーのデザイナーであり、陶芸作家でもあるののむら みなみへのインタビュー

1、やきものアクセサリーが生まれるまで

七窯社 営業 加藤弓絵(以下 加):まず、ののむらさんが陶芸を始めたきっかけを教えてください。

七窯社 デザイナー ののむらみなみ(以下 の):小さい頃から絵を描くのが好きで、美大に進学することは決めていました。 美大進学用の予備校に通っている間に土と触れ合う機会があって、土と自分との相性がいいと感じたので、大学の中で陶芸を選考しました。

加:もともと絵を描くことが好きだったんですね。では、七窯社で働きはじめたきっかけは?

の:多治見市陶磁器意匠研究所(※1)の卒業展で、社長に声をかけられたからです。

加:谷沢さんがやきものを通して、みなさんに伝えたいことや表現したいことはありますか?

の:やきものは、他の素材とは違って、自分の手の中で完成を見届けることがありません。こだわってこだわって作っても、最後は窯の中で完成を迎えます。だから、まったく自分の思い通りになる、ということは少ないです。逆に自分の想像を超えて感動を味わう事もあります。そういった感動を少しでも伝えられたらいいなと思っています。

加:商品となるアクセサリーも、本当にひとつひとつが違った表情をしていますね。そういった意味で、手に取ってくださる方との一期一会の出会いも含めて楽しんでいただけたら嬉しいですよね。

2.やきものアクセサリーへのこだわり

加:先ほどはやきものについて伺いましたが、やきものアクセサリーの特徴はどんなところだと思いますか?

の:一個一個、手作業で作っているので、他にはない味わいが出ていると思います。

加:作業段階でも、ピアスの一粒一粒を手に取り、筆で絵付けを行っていますよね。手作業ならではの温かみを感じます。谷沢さんがアクセサリーを作る上でこだわっていることは?

の:色や質感、土や釉薬(※2)の素材の魅力を感じられるものにしたいです。特に、色へのこだわりを大切にしているので、釉薬はすべて原料から調合して作っています。

加:すべてオリジナルの色なんですね。現在のアクセサリーが出来上がるまでの試行錯誤などのエピソードがあれば教えてください。の谷:それまで、大きな作品の一点ものしか作ってこなかったので、ある程度均一に、数を作るということに苦労しました。また、会社内で作るということは、陶芸を学んでいないパートさんにも手伝ってもらえるものにしなければいけないので、そういった点でも苦労しました。

加:作家としてのモチベーションと、仕事としての役割のバランスを取るのは大変なことだと思います。これまでに作ったアクセサリーのなかで、特に思い入れの強いアイテムはありますか?

の:初めに作った、うさぎ、猫、花のブローチには特に思い入れがあります。

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ブローチ ”ねこ”

3.今後の展望について

加:これからどんなアイテム展開をしていきたいですか?作ってみたいアクセサリーやデザインなどあれば教えてください。

の:花や動物、空など自然のものから着想し、それらを素材と結びつけて作っていきたいと思っています。

加:土という自然の素材を使って作るには、ぴったりのモチーフですね。谷沢さんはやきものアクセサリーを通して、これからどんなメッセージを届けていきたいですか?

の:やきものというと、渋いイメージが強くて、とっつきにくい存在だと思われがちです。なので、若い人達にも、もう少し身近な存在に感じてもらえれば嬉しいです。

加:谷沢さんのような若い作家さんが、若者向けのデザインを作ることによって、今までやきものに興味がなかった人達にも知ってもらうきっかけになっていると思います。最後に、今後、七窯社のデザイナーとしての抱負などがあれば教えてください。

の:先ほども話したように、やはりより多くの人にやきものという素材に親しんでもらいたいです。

加:これからも、多くのやきものアクセサリーの展開を期待しています。ありがとうございました。

インタビューを終えて

ののむらさんのやきものに対する熱い思いと、ひとつひとつを大切に作り上げる姿が印象的でした。若い世代にはあまり馴染みのないやきものですが、ののむらさんならではの高いデザイン性を強みにこれから若い人達にももっと身近な存在になっていくといいなと思いました。やきものアクセサリーを通して、より幅広い世代に、やきものの魅力が伝わっていくことを期待しています。

インタビューア:加藤 弓絵 (七窯社 営業担当)

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ののむら みなみ

1989年 愛知県に生まれる
2012年 金沢美術工芸大学工芸科 陶磁コース卒業
2014年 多治見市陶磁器意匠研究所 卒業 七窯社 入社

※1 多治見市陶磁器意匠研究所・・・岐阜県多治見市にある陶芸を学ぶための研究所。全国から陶芸作家、デザイナーを志す人達が集まる。

※2 釉薬・・・陶磁器の表面をガラス質にするためにかける薬のこと。

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